サメについて
世界中の海に約500種が存在するとも言われているサメ。4億年も前から生息しながらその生態は今だに未知の部分が多いのが現実です。ノースショア シャーク アドベンチャーズはハワイ大学のサメの生態研究に全面協力。知ってお得なサメ知識をご紹介します。
サメについてのマメ知識
獰猛で危険とされるサメですが、人に危害を加える恐れがあるのは全体の1割程。なかでもホオジロザメやイタチザメなど鋭い歯と強靱なアゴを持つ種は特に危険ですが、その多くは外洋性で人と接触する機会はあまりありません。魚類ですが知能も高く、聴覚・嗅覚・視覚の順に優れていると言われています。聴覚では、ボートなどの規則的な音には無関心で、魚などが発する不規則な音波を聞きつけて獲物を探します。嗅覚に優れ、血液を100万倍に薄めても感知できるそうです。危険なサメも自然界の生態系を保つ大切な存在。乱獲などで一部のサメは絶滅の危機に瀕しており、人とサメとの上手な付き合い方を考える時がきています。
ハレイワの海でサメと出会えるワケ
ハレイワでは海岸や岩場で釣りに興じる人も多く、漁業としては50年以上も前からカニ漁が盛んでした。さて、そのカニ漁の時代のこと。漁師たちは仕掛け網を海に沈めてカニを獲り、引き上げた後に残ったエサを海に捨てていました。それを嗅ぎつけたのが賢いサメ達。やがて猟師たちの乗るボートの音を聞くだけで、何かにありつけるのではないかとサメ達が水面に上がってくるようになったと言われています。
ハワイ大学のサメの生態研究
ノースショア シャーク アドベンチャーズでは、ハワイ大学の海洋生物科のサメの生態研究に協力しています。2006年春から約3年に渡って実施された調査では、ガラパゴスシャーク20匹、サンドバーシャーク10匹、タイガーシャーク2匹に発信機を装着。それぞれのサメから発信された情報により、どのサメがいつどこに現れたかが詳細に記録されました。受信機はノースショア(オアフ島北海岸)より1キロから5キロの9箇所に設置、サメからの信号を1マイルに渡って感知収集することに成功。受信機は他にもハワイ諸島70箇所に備えられ、島間を行き来するサメの行動をキャッチ。調査結果は政府に引き継がれ、サメの生態解明について研究が進められています。
ツアーで出会えるサメ達
ここで見ることができるサメは大きく分けて2種。どちらも見た目は怖いですが、実は魚を食べるだけで人間を食べたりはしないおとなしいサメ達。ちゃんとした知識を学べばうまく付き合える大切な海の友人なのです。
ガラパゴス・シャーク
1905年にガラパゴス島沖で初めて発見。大きいもので3.7メートルにもおよび好奇心旺盛。通常は水深100メートル以上の海底に生息しています。
サンドバー・シャーク
ハワイの他に西大西洋、地中海、東南アジア、オーストラリアに生息。体長は1.5メートルほどで、水深288メートルまでの海底で見られます。
この他、タイガーシャークやジンベイザメ、冬にはクジラ、港の近くでは亀やイルカに出会えることあります。